2017年02月23日

2017/2/23の夢日記




きょう見た夢です。
久々にはっきりとした夢で、まる1日近く経った現在でも記憶が残っているくらいに。

最近のあっち方面の業界じゃ、現実にそのキャラクターがいるかのような
日記を書くことを「夢日記」と呼ぶ事もあるそうですが、わたしの夢日記は
ホントに、寝ている間に見た夢なのです。







人を、待っていた。
誰を待っていたのかは分からない。

ただ、わたしにとっては、なんだかとても重要な存在だったのは間違いなかったのだろう。

時が来るのを待っていた。
その時がいつかは分からない。

ただ、わたしにとっては……。



地下街の、とある居酒屋。
わたしはそこで、酒を飲んでいた。
キレのある炭酸に、ウィスキー独特の香りと味が広がっていく。

だんだんと気分が高揚し、浮ついていくのを感じながら
約束の時間が迫ったことに気付いたわたしは、店を出た。

店を出てから、数十メートルほど人混みの中を歩き続けていると
目の前で、180cm以上の大男が何かをわめき散らしていた。
どのような理由があったのか、それは知る所ではないが
周りに女性や老人がいる状況から、あまり好ましい状況では無いとわたしは判断した。

考えるより先に身体が動いていた。
わたしはその大男の後方から肩を軽く叩き、男が顔をこちらに向けた瞬間を目がけて
思い切り振り抜いた拳をめり込ませた。
顔を押さえ、よろける男の脇腹に、思い切り体重と遠心力を乗せた蹴り。
その後はどうなったか、無意識なのか記憶には残ってはいないが
わたしは無傷で立っていて、大男はその巨体を地下街のタイル床に横たわらせていた。

わたしは無言で踵を返し、地下街の喧噪に紛れようと歩き始めた。


途中で、警察に声を掛けられた。

「この先で傷害事件が起こった、何か見ていないか」
に近い内容だったが、特に何も見ていないと答え歩みを続けた。

それから数分ほど歩くと、見知った顔がすぐ近くに見えていたことに気付いた。

「久しぶり、だね。○○ちゃん」 ※ 本名なので伏せ字
「△△ちゃん」 ※ これも相手の本名なので伏せ字

わたしより頭ひとつ分くらい小さい彼女だが、その存在感は他に例えようも無い物であり
彼女に出会った瞬間、わたしはなんのためにこの街へ来て、誰と会うはずだったかを思い出した。

彼女との、過去の思い出話に花を咲かせながら
彼女の言う『みんなが待ってる場所』へ、ふたりで歩き続けた。

しかし。

突然わたしは、背後から両肩を誰かに掴まれた。
振り返ると、温厚そうな表情の警官が目の前にいた。
ただし、その体格は決して温厚とは言えなかった。
わたしより頭ひとつ分以上も大きい、重量級力士のような体格を持つ警官に両肩を掴まれていたのだ。

――分かっているね。
  君がこうされている理由も。
  そして、君がこれから行く場所も。

分かっていた。
例えどんな理由があろうとも、暴力で人を気絶させる程度の怪我を負わせているのだ。
そうは思っていたが、自分でも不思議なくらいに恐怖は感じなかった。
ただ、来るべき時が来たのだと。

「心配ないよ、すぐ戻る」

そう、彼女に言い残してわたしは警察に連行された。
生まれて初めて掛けられた手錠は思いの外、冷たかった。
手首だけでは無く、互いの親指にまで手錠ならぬ、指錠を掛けられていた。
親指の錠は、サイズが合っていなかったのか妙に窮屈で、神経か骨が圧迫されて痛かった。

地下街の出口に留められていたパトカーには、もうひとり警官がいた。
男にしては長めの、茶髪の長髪で細身の体躯。
いわゆる「イケメン」と呼ばれている人種だ。

惜しむらくは、何故かわたしをパトカーの中には乗せずに、トランクの上に座らせて
自分自身もその隣に座ると言う奇行に及ぶ、変人であると言う事である。



夜の繁華街を、サイレンがけたたましく鳴り響かせて走るパトカーの後部に座りながら
わたしは呆然と、ただビルや街路樹、信号機が前へ過ぎ去って行くのを眺めていた。

しばらく走り続け、車通りがまばらになると急にパトカーは加速をやめ、やがて止まった。

人も車も通らず、明かりの点っていないビル。
一歩間違えばゴーストタウンだ、と思っていたわたしだったが
隣に座っていた茶髪の長髪警官がパトカーから降りて

「付いてきな」

と、一言だけ語りかけてきた。

その言葉の意図が分からずパトカーの後部から動けずにいたわたしだが
突然、空気の塊が襲いかかってきたような強風が吹き始めて、はっと我に返った。

気付けば茶髪の警官は隣におらず、歩道を走り始めた。
走るスピードも常軌を逸していたが、それよりもその跳躍力に目を奪われた。
風が吹くタイミングで思い切り跳んでいる、それだけにしか見えないはずなのに
10メートル以上も跳んでいた。

時にはビルから突き出た看板や屋根へ手を掛けて跳び乗ったり、空中で身体を縦に数回転して跳び降りたりと
アクション映画はおろか、アクションゲームですらなかなか見ないようなアクロバティックな様を見て
何故だか、わたしにもできるような気がして、気が付いたらわたしもパトカーから降りて走り始めていた。

一歩、蹴り出す。
身体がいつもより、前に出る。
二歩目を踏み出す。
接地感の無い、雲を踏みしめるような感覚。
三歩目、身体がまだ加速できる。
四歩目、そろそろ、大きな風が吹く気がする。
五歩目、奥に見える街路樹が揺れ始めた。
六歩目、まだ速度が上がる。
ビルの5階辺りから突き出たポールが、上方に見える。

今しか無い。

そう思い、最後の踏み足はしっかりと地面を蹴り上げた。
跳んだ。
地面が視界から離れていく。
身体に、大きく力強い風を感じる。
更に地面が遠くなる。

ビルから突き出たポールは、眼前に迫っている。
右手で掴んで、右手で懸垂をする要領で更に上を目指す。
7階くらいの高さに、屋根が出ている。

あと3メートルで届く、2メートルで届く。
あと1メートルで届く、あと……30cmほどを残し、身体に受けていた風の感覚が急速に失われた。
身体の浮揚力が、重力に負けていく。
身体の上昇が鈍り、停止した。
遙か遠くにあった地面が、近付き始めていた。

そうだ、窓枠に手を掛ければ、と思った時には掴んだだけで腕が壊れるくらいの落下速度になっていた。
空中で回転していた茶髪警官を思い出し、それがなんのための動きだったのかがここでやっと分かった。
落下の衝撃を軽減するための動作である。





薄れ行く意識の中、誰かの声が聞こえた。

「惜しいとこまで行ったんだがな。やはり無理があったか」
「まぁ、でもよくやった方だと思うな、俺は」
「けど、こんなになっちまったんじゃリサイクルもできねぇ。次の奴は決まってるのかよ?」
「……まだこれからさ」

あぁ、そうか。
わたしはここで、死ぬのか。
飛び移るのに失敗して、落下の衝撃を軽減しようとするまでは良かった。

ただ、間に合わなかっただけだったんだ。
だから今は、体も動かないし、何も見えない。
聞こえてくる声も、だんだん聞こえなくなってきた。

わたしは、飛べなかったんだ。





って事で、今回は珍しくオチがありました。







Posted by ぷり娘 at 2017/2/23(木) 22:51 │日記 | 夢日記コメント(0) 

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