2019年10月05日
Ryzen7 2700XのOCだとか低電圧化だとかのお話
と、ご大層なことをタイトルにしましたが
この記事を参考にやるのは自殺行為に等しいので、OCや低電圧化は自己責任でお願いします。
ハードウェアの寿命を縮めるだけでなく、壊してしまう可能性もありますので……。
わたしも、自分で色々調べただけなので知識に関してはお察しくださると助かります。
また、どっちかと言うと低電圧化のお話がメインです。
Ryzen7 2700Xのオーバークロック
を、現在のPCを組んだ時に試していたんです。
ただ、わたしの環境と当時のBIOSでは全コアを常時4.1GHzで動かすのが限界でした。
電圧をガリガリ上下させるのも良くないのかと思い込み、VCore電圧をOverride:1.3875Vに設定。
なんで電圧をOverrideにしていたかと言うと、その当時(2019年1月)では
Offsetで設定してOS起動が怪しくなるほどに不安定だった、と言う記憶があって
今思うと、クロックを固定化しててかつ設定を間違えていたんじゃないかと言う説が……。
-0.0250Vと設定しようとして、-0.2500Vとかにしていたような、そうでないような……。
その結果、アイドルでも45℃前後を推移してちょっとでも負荷を掛ける
(それこそブラウザでリンク1クリックするだけで)と+10℃近く上昇、と言う
非常にあっちっちなCPUになっちゃいました。
おまけに、Cities:Skylinesを長時間プレイするとOSがクラッシュしちゃうと言う不安定さ。
当時はそれが、GPUの電圧を下げすぎたのが原因だと思っていましたが……
どうやら別の問題なのかなと、後になって考え始めました。
Offsetでの電圧設定が失敗した理由が、上記の通りだとすると、なんてアホなことを……と
思っちゃいますが、所詮はわたしなので有り得ないとも言い切れないのが
なんとも悲しいところです。
あ、あとCPUクロックを固定していたのはWindows10のRyzen最適化パッチが出る前の話で
クロック変化に掛かる時間が現状の数十倍程度(ミリ秒単位ですが)掛かっていて
それが微妙な動作のもっさり感を醸し出す、と言う話があったのが理由……だったと思います。
当時のわたしの考えなので、ちょっと曖昧ですが。
オーバークロックの取りやめ(定格化)
をする事にしたのは、Ryzen最適化パッチが出てからのお話。
実際にクロックを可変化させてみても、動作が遅くなるどころか
瞬間的な最大クロックも向上したので、一部の状況によっては常時4.1GHz動作よりも
軽くなると言う状況に。
Windows側の電源オプションで、プロセッサの最小~最大がどのような数値だったかは覚えてませんが
1.6GHz~4.35GHzの間で変動していた事だけは記憶しています。
ただ、そこで電圧を固定化(Override)したままだったのが最大の失敗でした……。
Ryzen7 2700Xの低電圧化
をする事にしたのは、特に理由が無かったんですが
あえて理由を挙げるなら、Cities:Skylinesがプレイ中にOS巻き込んで落ちてしまうのを
なんとかしたかったからです。
で、その理由はたぶん……上記の通りな状況で使ってたのが問題っぽいですが。
実際に調べてみると、電圧設定をOffset:-0.1000Vでも普通に動作する、と言う話で
わたしの環境でやってみても、実際に通りました。
ただし、それだけでは問題が。
全コアブーストが掛かった時のクロックが、3.9GHzまでしか出ないんです。
すごくCPU温度が上がりにくくなったのは喜ばしい事ではあるんですが……。
どうやら電圧を下げ過ぎたみたいなので、マザーボードで設定できる段階(0.0125V単位)を
1つずつ調整してみることに。
1段階ずつ上げてみると全コアブースト時のクロックが多少上がっていきましたが
全コア4.0GHzで動かすには、ほぼ電圧低下なし(定格)で動かす必要がある感じです。
で、肝心のCities:Skylinesの安定動作については
正直、それを確認できる時間が全然取れていないって言うアレで……。
とりあえず、2時間程度の連続稼働では落ちないようにはなりました。
あと、以前は75℃近くまで行っていたCPU温度も、62℃前後まで下がっているので
熱対策的な意味では、大きく効果が現れていると言えるかと。
OpenHardwareMonitorの消費電力をどこまで信じて良いものかは分かりませんが
Override:1.3875Vで動かしてた時の値が100W前後だったのに対し
現在(Offset:-0.0625V)の設定では、だいたい68~83Wくらいに落ち着いています。
ゲーム中の電圧も、0.1V近く下がってます。
正直な所、消費電力はそんなに気にしてはいないんですが
どっちかと言うと、わたしが気にしているのは消費電力が大きい事による発熱の方です。
そう言う意味では、今回の設定変更は成功と言えるのかも知れませんが
まだ長時間の負荷を掛けたりロングランとかも試せていないので、あくまで
この記事は『ご参考』までにしておくのが無難かと思います。
これだけだらだら書いておいて、そんなオチかよ……なんて声も聞こえてきそうですが。
やっぱり、今まで電圧が異常に高すぎたのが一連の不安定さの原因では……と言う考えが頭をよぎりましたが
少なくとも、発熱がひどかったのはそれが原因とみて間違いなさそうです。
それもこれも、設定を中途半端にしていたり、中途半端な知識でいじくり倒していたのが原因です。
生兵法はケガの元。
やっぱり、それなりにリスキーなことはちゃんと知識を身に付けて不備が無いようにしないと
こんなアホみたいな事になっちゃうようです。
そんなわけで、良い子はちゃんと調べてからやるか、マネしないのが無難です。