2020年01月06日
Bloodstained:Ritual of the Night
Steamのウィンターセールで年末に買ってたんですが、ようやくマップ100%踏破&全ボス撃破(DLC未購入)したので
ようやく記事化することに。
なんでクリアしてから記事化するのか、って言いますと……
途中で記事にしちゃうと、その後やらなくなった場合に尻切れトンボになっちゃうからです。
どんなゲーム?
詳細なストーリーは商品紹介ページを見ればわかるレベルの、良く言えばシンプルで
悪く言えば単純なお話です。
ゲームシステム的には、主人公がマップを探索してアイテムなどで強化されて
探索範囲を広げたり、強敵と戦ったりするスタイルの2.5D(外見は3D、動ける範囲は2D)ACTRPG。
ちまたでは「メトロイドヴァニア ※1」や「イガヴァニア ※2」と呼ばれるジャンルです。
※1 Metroid-Vania:Metroid&Castlevania(海外版「悪魔城ドラキュラ」)
※2 IGA-Vania:元KONAMIの悪魔城シリーズ(「悪魔城年代記」以降)プロデューサーの五十嵐孝司氏の呼称(IGA)。
主に、Metroidの名前が出せないメディアなどではこちらが用いられる場合が多い。
「月下の夜想曲」から始まる探索型の悪魔城シリーズ経験者向けの説明としては、
登場人物や設定などが一新されならがも、過去シリーズファンが喜ぶ要素が盛り沢山な
「いつものアレ」です。
プレイヤー周りのシステム
ミリアム
主人公は、悪魔の力を持つ結晶『シャード』を埋め込まれた少女、と言う設定の
ミリアムさん18歳。
上記の設定によるものか、はたまたとある一族の血脈を持つせいなのか
体術や戦闘術は非常に優れている。
シャード
悪魔の力が結晶化したもの。
倒した敵がシャードとなる事があり、取り込むことができる。
・トリガーシャード(Trigger)
赤色のシャード、装備して「Y」ボタンで使用。
装備したシャードにより、攻撃や召喚など多様な技が使用できる。
・エフェクティブシャード(Effective)
青色のシャード、RBを押し続けて使用。
装備したシャードにより、持続的に効果が発動し続ける技が使用できる。
・ディレクショナルシャード(Directional)
紫色のシャード。RSで手を構え、RTで使用。
構えた方向へ射出する攻撃などの技が使用できる。
・エンチャントシャード(Enchant)
黄色のシャード。装備している間、常時効果が発動する。
ステータスを強化したり、属性や状態異常への耐性などを得られる。
・ファミリアシャード(Familiar)
緑色のシャード。装備している間、ミリアムの周囲に使い魔を召喚できる。
使い魔は個別にレベルを持ち、敵を倒して成長する。
・スキルシャード(Skill)
白色のシャード。シャード装備メニューから効果のON・OFFを設定できる。
*ランクが9になったエンチャントシャードはスキルシャードに変性する*。
※ スキルシャードになっても元のシャードは消滅せず、エンチャント&スキルの重ね掛けができる。
シャードの成長
シャードは強化することにより「ランク」が上昇し、所持数に応じて「グレード」が上昇する。
シャードは売却することが出来るが「グレード」は低下するので注意。
ランクが上昇すると、シャード技自体が強化(同時発射数増加、持続時間増加など)され
グレードが上昇すると、シャード技の威力が強化される。
また、上昇させたランクは低下させる事は出来ない。
エンチャントシャードのみ、ランクを9にすると
スキルシャードに変性して、他のエンチャントシャードを装備しながらその効果を発揮し続けることが出来る。
装備
ミリアムはシャードの他に、武器・防具・アクセサリなどが装備できる。
武器
武器は「武足」「短剣」「突剣」「剣」「棍棒」「大剣」「刀」「槍」「鞭」「銃/弾」があり
それぞれ、威力だけでは無くリーチ、攻撃速度、攻撃属性などが異なる。
また、武器の種類に応じた奥義(必殺技)があり、探索によりそのコマンドを知ることができる。
奥義は使える武器(武器種でなく、特定の武器。大体複数ある)が決まっているが
奥義を使い続けると「習得」となり、武器種のみ一致していれば使用できるようになる。
頭防具
頭部に装備する防具。
防御力などの上昇の他、見た目が変わる。
身体防具
ドレスや鎧などの防具。
ごく一部のアイテムは見た目が変わる。
アクセサリ
様々な効果を持つ装飾品。
2つまで装備でき、2個持っていれば2個装備も可能だが
特定の組み合わせの装備ができない場合がある(スピードスター&ストライダーベルトなど)
移動速度や攻撃速度に関わる装備は同時に出来ない?
スカーフ(マフラー)
ミリアムの首回りからひらひらしてるアレ。
装備により見た目が変化する。
見た目を変えられる物もあるが、メニューからではなく特定の場所で変更する事になる。
消費アイテム
は、HPやMPを回復するアイテムだけで無く、様々な方法で入手できる「料理」もこちらに該当。
「料理」を食べると、初回のみステータスアップ効果がある。
取得経験値量や、取得GOLD量、MP回復速度なども上げられるので、なるべく新しい料理を入手したら食べておきたい。
※ 一度食べた料理は店で購入できる
Good(このゲームのよかったところ)
・セオリーを守った、基本に忠実なシステム&ゲームバランス
逆に言えば「月下の夜想曲」みたいなぶっ壊れバランスとはちょっと遠いです。
・美麗なライティング(光源処理)
一度作り直しただけあり、光源処理はかなり綺麗(PC版、設定「シネマティック」で)。
・中世ヨーロッパのような、ゴシックホラーテイストの世界観
これまでの悪魔城シリーズから、タイトルから何から変わってはいますが
触れてみると分かる懐かしさ。
・魅力的な主人公
クールなだけじゃなく、芯の通った性格の人は男女問わず好きです。
・シリーズファンを唸らせるファンサービス
「探索型悪魔城シリーズにあったアレは?」と言われて思い付く物は
ホントにいっぱいあります。
・探索の楽しさ
マップ自体の広さはそこまで広くありませんが、画面端に見える宝箱や普通の方法じゃ
通れなさそうな道など「後でまた来ると良いことあるよ」な要素がいっぱいあります。
・BGM
月並みな感想で申し訳ありませんが、探索型悪魔城シリーズのBGMを手がけた
山根ミチル氏のBGMは、今作の雰囲気作りに多大な貢献をしています。
セールの時にOSTを買っておかなかった事に、若干ながら後悔しています……。
Bad(このゲームのよくなかったところ)
・攻撃速度アップが体感しにくい
最大まで上げても変わったような気がしないのはきっと、わたしが鈍いだけでは無いような。
・バッドエンド後の探索導線
ネタバレ回避のため詳細を省きますが、ある場所を進むのに必要なシャードが
ザコ敵の確率ドロップで、かつそこを進むために使用できる、と言う説明が無い。
(その時に限りMP消費無し、と言う説明はあるが……)
かと言って導線を付けてしまうと、バッドエンドを容易に回避できてしまう、と言う
別の問題もあるので、一概に悪いとも言えないんですが……。
・多段ヒット攻撃(被弾時の無敵時間が無いことがある)
のダメージが恐ろしく高い(1発しか当たらない前提の威力で、至近距離で食らうと一撃死)。
ついでにそれで死んだ時に見た目上、HPが0になっていなかったり普通に動けたりするなどの
バグっぽい挙動も。
・序盤の難易度
HP回復手段が少ない&操作に慣れていない&初見の敵相手の時はかなり難易度が高く
探索もままならない事が多いです。
かと言って中盤以降は、隠しボスと戦うくらいのことをしないと
死ぬこともそうそう無いくらいに簡単になります。
その辺は、わりと意図した物である可能性が高いですが。
・壁の叩き付け
「月下の夜想曲」では自分の最大HPの半分以上のダメージを受ける(だったっけ?)などした場合に限り
壁に叩き付けられる(横に大きく吹っ飛び)エフェクトになりますが、今作は空中でダメージを受けてノックバックすると
どんなに小さなダメージでも壁に叩き付けられるので、ちょっとだけテンポの悪さを感じます。
・オートセーブが無い
事を、この項目に挙げているのは間違いなくRabi-Ribiの影響です、本当にありがとうございました。
とは言え、ボス部屋は扉が専用のグラフィックになっていますし、近くにはセーブorワープポイントがあるので
まめにセーブしていれば、色々な悲劇は回避できるかと思います。
で、買い?
このシリーズが好きな人を満足させる要素はいっぱいあるので、買って損は無いと思います。
定価はやや高めですが、今すぐやりたい! なんて考えていない場合は
セールまで待った方が良いですが、現時点でも最大で-30%程度なので過度の期待は禁物です。
わたしは-30%で買いましたが、1日潰してやり続けたいと思ったゲームは久々でした。
とりあえず、現時点でNORMALのマップ100%は達成できたので
HARD以降をやるかどうかは、またしばらく後に考えようと思います。
他のゲームにも、ちょっと手を出したいので。